「いいねするだけ」副業の正体|国民生活センターが警告する手口3例|2026年8月版

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「いいねするだけ」副業の正体|国民生活センターが警告する手口3例

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当サイトは、金融サービスやポイントサイトの登録をご案内する際に、提携先から成果報酬を受け取ることがあります。この記事は消費者トラブルの注意喚起を目的としており、特定の事業者やサービスの勧誘は含みません。事例と数値はすべて独立行政法人国民生活センターの公表資料に基づいています。
本記事の信頼性とお約束
この記事は、ポイ活と金融知識を持つ編集部メンバーが執筆し、ファイナンシャル・プランナー有資格者の監修を受けています。相談事例の金額・受付年月・年代は、国民生活センターが2026年5月19日に公表した注意喚起の記載をそのまま引用しました。誤りを見つけた場合はご一報ください。確認のうえ、原則48時間以内に修正します。

「いいねするだけ」「動画を見るだけ」とうたう副業は、報酬より先に振込や借入を求められるトラブルとして、国民生活センターが2026年5月19日に注意喚起を公表しました。

公表資料のタイトルは「簡単なタスクで稼げるとうたう副業トラブルに注意!」。案内文には20〜30代に被害が急増中と書かれています。狙われているのは、投資経験の長い層ではありません。スキマ時間に少しだけ収入を増やしたい、ごく普通の会社員や学生です。

公表された相談事例は3件。最初に約2,500円の報酬が実際に振り込まれた人、消費者金融4社に申し込まされた人、身に覚えのない30万円の借入が2社分残った人。金額も入口も違いますが、進み方はよく似ています。

以下では、3つの手口を1件ずつ分解し、共通点を表で並べ、迷ったときの相談先までを編集部が中立に整理しました。判断に困ったときは、国民生活センターの原文と消費者ホットライン「188」でご確認ください。

目次(クリックで該当セクションへ)
  1. 「いいねするだけ」副業とは何が起きているのか?
  2. 手口①:報酬が振り込まれた後に「連帯責任」を求められるのはなぜ?
  3. 手口②:遠隔操作アプリと消費者金融がセットで出てくる理由は?
  4. 手口③:「動画を見るだけ」で借金だけが残るのはどういう流れ?
  5. 3つの手口に共通する見分け方は?
  6. 怪しいと感じたら何をすればいい?
  7. よくある質問(FAQ)
  8. 忙しい人向け 記事のまとめ

「いいねするだけ」副業とは何が起きているのか?

「いいねするだけ」副業とは、SNSや動画広告で「“いいね”を押すだけ」「スタンプを送るだけ」「動画を見るだけ」といった簡単な作業を示し、メッセージアプリへ誘導する副業勧誘の総称です。国民生活センターは2026年5月19日、この類型を「簡単なタスクで稼げるとうたう副業トラブル」として注意喚起を公表しました。

特徴は、作業そのものが目的ではない点にあります。相談事例では、タスクは入口にすぎず、途中から振込・借入・送金へ話が移っていきます。作業内容を尋ねても契約書は交付されず、会社名も分からないまま、やり取りはメッセージアプリのアカウントだけで進みます。

被害の中心は若い世代です。国民生活センターの案内文には「20〜30代に被害が急増中」と明記されており、公表された3件の相談者も20歳代と30歳代でした。副業の経験が浅く、収入を増やしたい動機がはっきりしている層ほど、入口の言葉が刺さります。

権威性引用 「詐欺の可能性があるので、こうした文言をうのみにしないようにしましょう。」——「“いいね”を押すだけ」「動画を見るだけ」といった広告について、国民生活センターはこう呼びかけています。相手が誰か分からない場合は、住所・氏名・銀行口座・免許証などの個人情報を教えない対応も、あわせて示されています。 出典:独立行政法人国民生活センター「簡単なタスクで稼げるとうたう副業トラブルに注意!」2026年5月19日公表(https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20260519_1.html
最初の報酬 約2,500円 → その後の入金 約50万円 公表された1件目の事例では、3日間の作業で約2,500円が実際に振り込まれた後、「失敗したのでグループの連帯責任になる」と言われて約50万円を支払っています。少額の入金は、信用させるための呼び水として機能しました。
博士、いちばん引っかかるのがここです。最初にちゃんと2,500円が振り込まれてるんですよね? お金が入ってきたら、普通は信じちゃいませんか。
よいところに気づいたの。信じるのが自然じゃ。相手はそれを見込んで、あえて本物の入金を先に見せておる。ここで「この人たちは払う人だ」という判断が固まってしまう。
2,500円で50万円…。元が取れてるのは向こうだけですね。
うむ。判断の分かれ目は金額ではない。稼ぐ側だったはずが、支払う側に回った瞬間じゃ。そこから先は、理由が何であれ立ち止まってよい。

手口①:報酬が振り込まれた後に「連帯責任」を求められるのはなぜ?

1件目の手口は、少額の報酬を先に渡して信用を作り、その後に「グループの連帯責任」という理由で高額な入金を求める流れです。国民生活センターが公表した相談は、2025年11月受付、20歳代女性の事例でした。

相談者は「簡単に稼げる」というSNSを見て、事業者とメッセージアプリでつながりました。提示された条件は「動画を見て“いいね”をしたらお金をもらえる。最初は限定特典もある」。指示どおりに3日間作業したところ、報酬として約2,500円が実際に振り込まれています。

流れが変わったのは次の作業からでした。同じように指示どおり進めたのに、今度はうまくいかなかったとされ、事業者から「失敗したのでグループの連帯責任になる」と言われて約50万円の入金を求められ、支払っています。その後も「報酬を送るのに必要」などと理由をつけて請求が続きました。

ここで注目したいのは、失敗したかどうかを判定しているのが相手側だけという点です。作業の正否を確認する手段は相談者側にありません。会社名も分からず、連絡手段はメッセージアプリのアカウントだけ。責任を負わせる根拠も、責任の重さも、すべて相手の言い値で決まる構造になっています。

危険サイン = 「連帯責任」「報酬を送るのに必要」 稼ぐために始めたはずの作業で、自分がお金を出す理由が説明された時点で、いったん手を止める判断が有効です。国民生活センターも、いったん振り込むと被害回復は困難だと明記しています。

手口②:遠隔操作アプリと消費者金融がセットで出てくる理由は?

2件目の手口は、遠隔操作アプリのインストールと消費者金融への申し込みを同時に指示し、借りたお金を暗号資産に換えて送金させる流れです。相談は2025年10月受付、30歳代女性の事例として公表されました。

入口は「スキマ時間にできる副業」「簡単な作業で仕事ができる」というサイトでした。メッセージアプリに登録した後、相手と電話でやり取りをした段階で、遠隔操作アプリのインストールと消費者金融4社への申し込みを指示されています。相談者は「どうして借金するのか」と疑問を持ちましたが、「後で返金する」と言われて応じました。

そして、借りたお金を暗号資産に交換して送金するよう指示され、そのとおりに送金しています。相談内容には、電話で指示されながらの作業だったため冷静に考える時間がなかった、と記されています。電話を切った後になって、送金方法への疑問が浮かんだという順番です。

手元に残ったのは、契約書も会社名もない状態と、本人名義で成立した借入だけでした。

権威性引用 「自分が望まない操作をされたり、パスワードなどの重要な情報を見られたりしてしまう恐れがありますので、安易にインストールしないようにしましょう。」——遠隔操作アプリを求められた場面について、国民生活センターはこう注意しています。 出典:独立行政法人国民生活センター「簡単なタスクで稼げるとうたう副業トラブルに注意!」2026年5月19日公表(https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20260519_1.html
副業の話なのに、どうして消費者金融が出てくるんでしょう。作業して報酬をもらうだけなら、お金を借りる場面はないですよね。
そこじゃ。副業と借入は本来つながらぬ。それでも話が通ってしまうのは、電話で指示されながら進むからでの。事例にも「冷静に考える時間もなかった」と記されておる。
わたしも電話しながらだと、たぶん考えきれないです…。
じゃから、判断を早くする必要はない。「いったん電話を切って調べます」で十分じゃ。急かす相手ほど、切られると困る事情を抱えておる。

手口③:「動画を見るだけ」で借金だけが残るのはどういう流れ?

3件目の手口は、副業契約の直後にスマートフォンを遠隔操作され、本人が把握しないまま借入と送金が実行される流れです。相談は2025年5月受付、20歳代男性の事例として公表されています。

きっかけは、SNSで見た「動画を見るだけ」の副業広告でした。事業者のメッセージアプリに登録した後、先方から電話があり、副業の契約に進みます。その際「今後の手続きに必要」と言われ、事業者が相談者のスマートフォンを遠隔で操作して、消費者金融2社から30万円ずつを借り入れ、どこかへ送金しました。

相談者は「消費者金融への返済は不要」と説明されていたため、実際に借入がされているとは考えていませんでした。契約後、事業者からの連絡は途絶えます。異変が表面化したのは数カ月後、消費者金融から督促の連絡が届いたときでした。

1件目・2件目との違いは、被害に気づくまでの時間差です。振込を求められた事例では、その場で違和感が生まれます。一方この事例では、契約から督促までの数カ月間、本人には何も起きていないように見えていました。気づいたときには、送金先も相手の所在も追えなくなっています。

合計60万円の借入 = 消費者金融2社 × 30万円 遠隔操作で実行された借入であっても、契約名義は本人です。だからこそ、返済の扱いを一人で抱え込まず、早い段階で消費生活センターや専門機関に相談する意味があります。

3つの手口に共通する見分け方は?

3件の共通点は、入口が「簡単な作業」で、出口が「本人の資金の移動」である点です。作業内容も金額も違いますが、相手が最終的に求めるものは、報酬の提供ではなく相談者側からの支払いでした。

相談事例(受付年月・年代)入口の言葉お金が動いた形
2025年11月受付/20歳代 女性動画を見て“いいね”をしたらお金をもらえる、最初は限定特典もある報酬 約2,500円 → 「連帯責任」として約50万円を入金、その後も請求が継続
2025年10月受付/30歳代 女性スキマ時間にできる副業、簡単な作業で仕事ができる遠隔操作アプリ導入+消費者金融4社へ申込 → 借入金を暗号資産に換えて送金
2025年5月受付/20歳代 男性動画を見るだけ遠隔操作で消費者金融2社から30万円ずつ借入・送金 → 数カ月後に督促

表を縦に見ると、3件とも同じ順番をたどっています。SNSや広告で接触し、メッセージアプリへ移動し、電話で話し、そこから本人の名義でお金が動く。連絡手段が個人アカウントに閉じているため、あとから相手をたどる材料が残りません。

共通のサインは4つに整理できます。契約書が交付されない、会社名や所在地が確認できない、報酬の前に支払いや借入を求められる、そして判断を急かされる。ひとつでも当てはまるなら、作業を続ける前に確認する価値があります。

怪しいと感じたら何をすればいい?

結論はシンプルです。振り込まず、消す前に記録を残し、公的な窓口に相談する。国民生活センターも、お金を稼ぐはずが振り込みを求められた場合は、言われたとおりに振り込まず消費生活センター等へ相談するよう呼びかけています。

  1. 支払いを止める:連帯責任・保証金・手数料など理由が何であれ、追加の振込や借入には応じないでください。
  2. やり取りを保存する:メッセージアプリの画面、振込明細、相手のアカウント名、広告のスクリーンショットを消さずに残します。
  3. 遠隔操作アプリを削除する:インストールを求められたアプリは削除し、金融機関やSNSのパスワードを変更します。
  4. 消費者ホットライン「188」に相談する:最寄りの消費生活センター等につながる全国共通の3桁番号です。
  5. 詐欺の疑いが強ければ警察相談専用電話「#9110」へ:発信地を管轄する警察本部等の総合窓口につながります。

身近な人に話しにくいと感じる方も少なくありません。相手を信じて動いた分だけ、自分の判断を責めてしまうからです。ただ、窓口は責める場所ではなく、次の手を一緒に決める場所です。督促が届いてからでも、相談する意味は残っています。

権威性引用 「いったん振り込んでしまうと被害回復は困難です。お金を稼ぐはずが振り込みを求められても、言われたとおりに振り込まず、消費生活センター等に相談してください。」——国民生活センターは、相談の入口をこう示しています。 出典:独立行政法人国民生活センター「簡単なタスクで稼げるとうたう副業トラブルに注意!」2026年5月19日公表(https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20260519_1.html

よくある質問(FAQ)

最初に報酬が振り込まれたのなら、正規の仕事ではないのですか?
入金があった事実だけでは判断できません。国民生活センターが公表した2025年11月受付の事例では、3日間の作業に対して約2,500円が実際に振り込まれた後、「失敗したのでグループの連帯責任になる」として約50万円の入金を求められています。少額の入金は、その後の高額な請求を通すための下地になっていました。根拠:国民生活センター(2026年5月19日公表)
遠隔操作アプリを入れてしまいました。まず何をすべきですか?
アプリの削除と、金融機関・SNS・メールのパスワード変更を先に済ませてください。国民生活センターは、遠隔操作アプリについて安易にインストールしないよう注意しています。すでに借入や送金が行われている場合は、自己判断で対応を続けず、消費者ホットライン「188」へ相談してください。
身に覚えのない借入の返済義務はどうなりますか?
個別の返済義務の有無は、契約内容と事実関係によって判断が分かれるため、この記事で結論は示せません。2025年5月受付の事例では、遠隔操作で消費者金融2社から30万円ずつ借り入れられ、数カ月後に督促が届いています。相談者は返済の要否を国民生活センターに問い合わせました。同じ状況なら、消費生活センター等で事実関係を整理するところから始めてください。
どこに相談すればいいですか?電話番号を教えてください。
消費者ホットラインは「188(いやや!)」番で、最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等を案内する全国共通の3桁の電話番号です。詐欺の疑いが強い場合は、警察相談専用電話「#9110」が、発信地を管轄する警察本部等の総合窓口につながります。いずれも国民生活センターの注意喚起に記載された窓口です。
家族が同じ副業を始めていそうです。何を確認すればいいですか?
確認したいのは4点です。契約書を受け取っているか、事業者の会社名と所在地が分かるか、報酬より先に支払いや借入を求められていないか、連絡手段がメッセージアプリのアカウントだけになっていないか。公表された3件は、いずれも会社名が分からないまま話が進んでいました。責めずに事実だけを聞き出すほうが、状況を早く把握できます。
SUMMARY 忙しい人向け 記事のまとめ
  • 国民生活センターは2026年5月19日、「簡単なタスクで稼げるとうたう副業トラブルに注意!」を公表。案内文には20〜30代に被害が急増中と記載されている
  • 公表された3件は、①約2,500円の報酬後に「連帯責任」で約50万円を入金 ②遠隔操作アプリ+消費者金融4社への申込で借入金を暗号資産にして送金 ③遠隔操作で消費者金融2社から30万円ずつ借入され数カ月後に督促、という流れ
  • 共通サインは契約書なし・会社名不明・報酬より先に支払いや借入・判断を急かされるの4つ。稼ぐはずが支払う側に回ったら止まる
  • 迷ったら消費者ホットライン「188」、詐欺の疑いが強ければ警察相談専用電話「#9110」。振り込む前でも、督促が届いた後でも相談できる
博士、覚え方はひとつだけにします。「稼ぐ話なのに、自分が払う」。ここが出てきたら止まる、で合ってますか?
それでよい。加えて、相談は早いほど選択肢が多いことも覚えておくとよかろう。188は無料で最寄りの窓口につながる。恥ずかしがる相手ではないぞ。

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博士(フクロウ博士) 著者・監修

ファイナンシャル・プランナー有資格者。長年マネー記事の監修を務めるベテラン。古風な口調で、初心者がつまずきやすい仕組みを噛み砕いて解説する。担当領域:FX・株式・税金・社会保険・ポイ活税務。

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オトクル編集部の20代ライター。投資・ポイ活未経験から、記事執筆を通じて知識を積み上げてきた読者代表。読者と同じ目線でつまずきポイントを言語化することを得意とする。担当領域:副業・ポイ活・クレカ・暮らしのお金。